遠州弁講座


1.基本文型 「五段活用」

遠州弁”五段活用 ”:「だら」「だに」「だもんで」「はぁ」「やいやい」

だら 意味 主に相手に同意を求めるときに用いる。同意する時にも使う。
前者は語尾を上げ、後者は語尾を下げる。
必要に応じて、「だ」は、省略可。
使用例 「明日って会社ある日だら(↑)?」「そうだら(↓)。」
「明日、あの紙ん持ってく?」
「明日は出勤日ですよね?」「そう思います。」
「明日、あの紙を持っていきますよね?」
だに 意味 自分の意見を主張したいときに用いると効果的。
必要に応じて、「だ」は、省略可。
使用例 「せっかくやたっただに(↓)。」
「このんの、わたしんのだに(↑)。」
「せっかくやってあげたのに。」
「これは、私のものですからね。」
だもんで 意味 「〜だから」、「〜なので」と同意味。
必要に応じて、「だ」は、省略可。
単独で、「だから」の意味の接続詞としても用いる。
使用例 「昨日は風邪ひいたもんで、会社をお休みしちゃってぇ。」
だもんで(↑)言っただに〜(↓)。」
「昨日は風邪をひいてしまったので、会社を休みました。」
「だから、言ったのに。」
はぁ 意味 「もう」「すでに」の類似語。びっくりしている感情が込められている。
語尾に「け」を用いることが多く見受けられる。(呼応の関係)
使用例 「はぁ、やっちゃったのけ?」
「あんたんちの子、はぁ小学校けぇ?いやぁ、わきゃないねぇ。」
「もう、できちゃったんですか?」
「あなたのお子さん、もう小学校にあがるんですか?
 ああ、時が経つのは早いものですねぇ。」
やいやい 意味 「やれやれ」に似ているが、主に自分が失敗してしまったときに
使用される頻度が高い。
「やい」ひとつで使う場合には、誰かを呼ぶ時に使う。(類義:「おい」)
使用例 やいやい、遅刻しちゃってぇ。」
やい、ちょっと待てやぁ。」
「やれやれ、遅刻してしまいました。」
「ねぇ。ちょっと待ってよ。」

単語録応用編投稿編


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